はじめに
家計と経営。
一見するとまったく違うものに見えるかもしれませんが、
実は根っこでは、とてもよく似ています。
どちらも「数字を管理する」だけでなく、
「未来に向けて柔軟に動ける状態を保つ」ことが、本当の意味でのゴールだと思うのです。
CFOとして感じた「余白の重要性」
上場企業の取締役CFOとして、
私は常に「現金残高」と「未来の資金繰り」をにらみながら経営判断をしてきました。
- 無駄を省きすぎると、緊急事態に耐えられない
- 投資を先送りしすぎると、成長機会を逃してしまう
- 人もお金も、余白があるから柔軟に動ける
ギリギリまで効率化を追い求めるのではなく、
**「あえて余白を持つ経営」**が、結果として会社を守り、育てると強く実感しました。
家計にも「余白」は必要だ
これは家計でも同じです。
- ぎりぎりまで節約して、1円単位で管理する生活
- 毎月カツカツで回す家計管理
これらは一見ストイックに見えますが、
実は「チャンスを逃す」「ストレスがたまる」「急な支出に弱い」というリスクも抱えています。
だからこそ、家計にも
「何もしない月」「使ってもいい予算」
という余白が必要なのです。
数字だけでなく、心にも余白を
さらに言えば、
余白を作るのはお金だけではありません。
- 予定を詰め込みすぎない
- 休む日をあえて確保する
- 「何も生産しない時間」を大切にする
これも立派な「心の余白づくり」です。
数字と心。
この両方に余白があるとき、人はもっと自由に、しなやかに未来を描ける。
私はそう信じています。
まとめ
家計も経営も、
「ただ頑張る」だけでは続きません。
数字を味方にしながら、
心の声にも耳を傾ける。
そして、
未来に向けた余白を、意識的に作っていく。
takebycでは、そんな視点から、
これからも家計・経営・ライフデザインについて発信していきます。