「老後のために」で今を犠牲にするな!INFPカウンセラーが説く「後悔しない」人生設計ーー「老後資金」の正論に疲れたあなたへ

「老後のために」で今を犠牲にするな!INFPカウンセラーが説く「後悔しない」人生設計ーー「老後資金」の正論に疲れたあなたへ

「老後のために貯金しなさい」。この常套句を聞くと、あなたはどう感じますか?おそらく多くの方が「またか」と、少しばかりの疲労感を覚えるのではないでしょうか。

メディアもFP業界も、こぞって将来不安を煽り、「老後資金2,000万円」といった数字の呪縛で私たちを縛りつけてきます。その結果、私たちは人生の最も充実すべき「今」を犠牲にし、過度な節約や自己投資の抑制を選びがちです。

元CFOであり、AFP、日商簿記2級を持つファイナンシャルプランナー(FP)の視点と、上級心理カウンセラーとしてのINFPの視点を併せ持つ私、よしはるは、この風潮に大きな違和感を持っています。人生のプロセスの大半を「未来の不安」のために差し出すこと。それは本当に「後悔しない人生設計」と言えるのでしょうか?

この記事では、会計・財務のプロとしてのロジックと、人の心に寄り添うカウンセラーとしての感性の両方から、多くの人が陥る「老後のための呪縛」を解き、「今」と「未来」を両立させる、あなただけの人生設計のノウハウを伝授します。

老後不安が「常識」になった二つの背景

なぜ、これほどまでに「老後資金」が強調されるのか。その背景を知らなければ、私たちはメディアや業界の煽りに永遠に踊らされ続けます。元CFOとして、私はこの構造を極めて客観的に解釈しています。

一つは、社会的な背景です。少子高齢化、公的年金制度への漠然とした不安、そして人々の長寿命化は事実です。この不安は自然なものであり、自己責任で備えるべきという考えが広がるのは当然の帰結です。

しかし、もう一つ、指摘せざるを得ないのがFP業界や金融業界の構造です。不安は、保険商品、投資信託、そしてセミナーといった商品やサービスの販売に最も繋がりやすい感情です。不安を煽ることで、「今」のお金を「未来の安心」という名目で取り込み、ビジネスを成立させている側面を無視してはいけません。

この構造に無自覚に巻き込まれると、私たちは「お金が減る不安」から「お金を使わない不安」へと、不安の対象をシフトさせてしまいます。結果、人生の先延ばし、自己犠牲、そして「我慢しすぎたことによる後悔」という心理的影響を引き起こすのです。

「我慢」が後悔を生む心理学的な理由

ここで、INFPカウンセラーとしての視点から、「今を犠牲にする」ことの心理的代償を紐解きます。

MBTIのタイプ分類でINFPである私自身、理想や価値観を非常に大切にし、未来への準備を怠りたくないという強い傾向を持っています。しかし、カウンセリング現場で多くの人の後悔に触れてきた経験から、「もっと我慢しておけばよかった」という後悔は稀で、ほとんどが「あの時、やっておけばよかった」「もっと自分の心に従っておけばよかった」という体験の欠如からくるものだと断言できます。

特にINFPのように「内なる価値観」を重視するタイプは、「老後の安心」という他者の基準を自分に課しすぎると、「今を生きる感性」との間に大きなギャップが生じ、心が疲弊します。

「安心」は未来に備えることで得られますが、「充実」は「今」を生きることでしか得られません。私たちが目指すべきは、「安心=未来」だけでなく「充実=今」にも等しく重きを置く、バランスの取れた設計です。未来の安心のために、現在の心の健康や成長の機会を失うのは、極めて非論理的な選択です。

「老後資金ありき」からの脱却:人生のバランスシート思考

会計・財務のプロとして、私はファイナンシャルプランニング(FP)を人生のバランスシートとして捉えています。一般的なFPのアドバイスは、負債(将来の支出)に対する資産(老後資金)の蓄積ばかりに注力しがちです。しかし、本当に重要で、元CFOとしての私が最も強調したいノウハウは、「資産としての『体験』への投資」です。

「体験投資枠」の提唱

「老後資金○○円貯める」という目標設定は、今のお金を未来に移動させる「貯蓄」に過ぎません。これでは、今を犠牲にする感覚から抜け出せません。

代わりに、私たちは「○○円を『今』楽しむために確保する」という「体験投資枠」を先に予算化すべきです。

投資とは、将来リターンを生むものに資金を投じる行為です。老後資金への投資はもちろん重要ですが、「今の体験」への投資もまた、将来の大きなリターンを生みます。例えば、語学留学、家族旅行、資格の勉強会などは、知識、スキル、人間関係、そして心の充足度という「換金性の高い資産」を形成します。これらの無形資産は、貯金とは異なり複利で増えていきます。

ライフプランニングにおいて、未来の負債(老後生活費)と同時に、「今の人生を豊かにする資産(体験・成長)」をバランスシートの左右両方で捉え直すことが、後悔しない人生設計の秘訣です。

価値観ベースで人生をデザインする3つのステップ

では、具体的に「今」と「未来」のバランスを取る人生設計をどう進めるべきでしょうか。

ステップ1:価値観の棚卸し

あなたが本当に大切にしたいのは「老後の安心(ゼロリスク)」ですか?それとも「今、この瞬間の充実や成長」ですか?この問いに正直に答えることが最初の一歩です。紙とペンを用意し、「人生で後悔したくないことTOP3」、そして「もし明日死ぬとしたら、今日やりたいことTOP3」を書き出してみましょう。これがあなたの「お金の使い方に関する真の価値観」です。

ステップ2:時間軸での優先順位づけ

価値観に基づき、人生を各ステージ(20代、30代、40代…、老後)に分け、各ステージで何を最優先するかを決定します。「老後」に回すお金は、他のステージの「最優先事項」を確保した後に残った資金で十分です。未来への準備(老後資金)よりも、「今期(直近1〜3年)の体験投資枠」を先に予算の最上位に組み込んでください。

ステップ3:お金の流れの再設計(予算化)

未来の貯蓄額を先に決めるのではなく、「今期の体験投資枠」(自己投資、趣味、家族との体験など)を先に具体的な金額で確保し、残りを「生活費」「未来への貯蓄・投資」に振り分けます。元CFOのノウハウとして、会社経営と同じく、未来へのリターンが大きい「攻めの予算」(体験投資)を確保することが、真に豊かな人生という「企業の価値」を高めることになります。

ケーススタディ:老後資金に囚われたA子さん(45歳)の再設計

典型的なケースとして、都内で働く会社員A子さん(45歳)の例を挙げましょう。

A子さんは「老後資金は5,000万円必要」という記事を読み、過度な節約を続けた結果、旅行や趣味を我慢し、転職に必要なスキルアップのための自己投資も控えていました。心は常に不安で、仕事の満足度も低下していました。

私が提案したのは、老後資金の目標額を「人生を充実させる」ために必要な額に見直し、現在の投資プランのリターンを再計算することでした。その結果、5年間で「体験投資枠」として400万円を確保できることが判明。

A子さんは、その資金で以前から興味のあった海外ボランティア旅行に行き、そこで出会った人脈を活かしてキャリアチェンジに成功。貯蓄額自体は少し減りましたが、「今を生きている」という心の充実を得たことで、以前よりも仕事のパフォーマンスが向上し、結果的に収入アップにも繋がりました。「体験投資」が自己成長という複利資産を生んだ好例です。

まとめ:「老後のため」の設計はもうやめよう

「老後のために」だけに縛られる人生設計は、あなたの人生の大半を「準備期間」として位置づけることを意味します。それは、人生という壮大な物語において、最高のシーンをスキップするようなものです。

今を犠牲にしない設計こそが、未来の後悔を防ぐ唯一の方法です。元CFO/INFPカウンセラーFPとしての私からのメッセージはシンプルです。

「老後のため」ではなく、「後悔しないため」の人生設計を、今すぐ始めてください。あなたの価値観に沿った「体験投資」に予算を振り分けることこそが、最も確実な「未来への資産形成」です。


あなたが今日、この記事を読んで、「老後のための我慢」を少しでも解放できたなら、私はFPとして、そしてINFPカウンセラーとして嬉しく思います。

あなた自身の価値観を重視し、自分にとっての「体験投資」を具体的に考え始めたこと、本当に素晴らしい一歩です。

あなたが今日、この記事を読んで「これは老後のために我慢しなくていいかも」と解放された「具体的なお金の使い方(少額でもOK)」を、一つだけ教えていただけますか?

すべてのコメントには、ファイナンシャルプランナーよしはるとして必ず返信します。あなたの「独り立ち」を後押しするコメントを心からお待ちしています。

X(https://x.com/takebyc)、Threads(https://www.threads.com/@takebyc)でぜひ教えてください。あなたの具体的な「独り立ちへの最初の一歩」を拝見させていただきます。一緒に「お金に振り回されない人生」を築いていきましょう。

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