夕食後のリビング。子どもを寝かしつけたあと、ソファに座って一息。
妻がふと口にしました。
「私たち、老後のお金って大丈夫かな?」
夫は答えに詰まりながらも、「まだ先のことだろ」と苦笑い。
でも心のどこかで、「確かに準備できていないな」と感じています。
30代子育て夫婦にとって、老後はまだ遠い未来の話。
けれど、不安を放置すると漠然とした“心配”がずっとつきまとうものです。
この記事では、老後不安の心理と備え方を整理していきます。
なぜ老後が不安なのか
生命保険文化センターの調査によれば、「老後の生活に不安がある」と答えた人は約 8割 にものぼります。〔出典:生命保険文化センター「生活保障に関する調査(2022年)」〕
👉 生命保険文化センター 生活保障に関する調査
さらに、厚生労働省が示す「モデル年金額」は夫婦で月 約22万円。
一方、総務省の家計調査では高齢夫婦無職世帯の平均支出は 月26万円超。
つまり、平均的には毎月 4万円程度の不足 が生じる計算です。
👉 厚生労働省「年金額のモデルケース」
👉 総務省「家計調査 家計収支編(高齢夫婦無職世帯)」
この「収入と支出のギャップ」を目の当たりにすると、不安が一気に現実味を帯びます。
ケース1:年金だけで足りるのか?
「年金だけじゃ暮らせないの?」
そんな声はよく聞かれます。
心理的背景
- 情報が多すぎて「結局いくら必要?」が見えない
- ニュースやSNSで「2000万円問題」が繰り返され、不安が強化される
解消法
- 自分の年金見込額を「ねんきん定期便」で確認する
- 不足分を“数字”で見える化する(毎月いくら不足?を算出)
ケース2:住宅ローンと老後資金の両立
「ローンを払い終わるのが定年ギリギリになりそう」
30代夫婦に多いのが、住宅ローンと老後資金のバランス問題です。
心理的背景
- 「住宅」と「老後」という大きな2つの支出が重なり、どちらも優先したい気持ちになる
- ゴールが遠いため、具体的な計画を後回しにしてしまう
解消法
- ローン完済時期を見直し、繰上げ返済や借換を検討
- 住宅と老後を「別財布」で管理する(教育費とも切り分ける)
ケース3:介護や医療費への備え
「自分たちの老後だけでなく、親の介護も心配…」
30代でも親世代の健康問題に直面し、不安が現実化するケースがあります。
心理的背景
- 介護は「予測不能」で先が見えない
- 経済的な負担に加えて精神的なストレスが重なる
解消法
- 公的介護保険制度の内容を理解しておく
- 医療保険や介護保険の必要性を夫婦で話し合う
- 「いざというときの相談先」をリスト化
心理面からのアプローチ
老後不安は“将来の見通しが立たないこと”から生まれます。
- 「必要額を見える化」する
- 「小さな積立を始める」ことでコントロール感を取り戻す
- 夫婦で共有して「一人で抱え込まない」
心理的な安心は、具体的な数字と小さな行動から育まれます。
まとめ:不安を安心に変える第一歩
老後の不安は、30代の今から準備すれば和らげられます。
- 年金見込額を確認する
- 不足分を数字で見える化する
- 積立・投資で長期の準備を始める
- 夫婦での会話を定期的に持つ
「まだ先の話だから」ではなく、「今からできることを始める」。
その積み重ねが、将来の安心につながります。
あなたが今日、この記事を読んで「これならすぐに試せる」と感じたのは、3つのステップ(24時間ルール、ご褒美の置き換え、支出の見える化)のうち、どれですか?
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